清水寺の【混雑回避方法&穴場アクセスルート紹介】清水寺観光を快適に!
せっかくの京都旅行。定番の清水寺観光はもちろん周辺の二年坂、三年坂の観光を楽しみたいけど、日本の中でも屈指の人気観光地である清水寺。訪日客に修学旅行生、バスの団体観光旅行客など平日でも込み合う場所です。特に桜の美しい春、紅葉の色づく秋の混雑は祇園祭を思わせる混雑具合に。
「オーバーツーリズムで人込みや混雑が心配・・・」、「京都の風情を感じるような観光できないのでは?…」
と悩んでいませんか?
そんな方に向けて、快適で混雑を避けながら思いっきり観光を楽しめるよう、清水寺・東山周辺観光の混雑回避方法・穴場アクセス方法をご紹介。あなたの清水寺観光にぜひお役立てください。
Q:清水寺に混雑なく観光するには?
A:どの観光地を差し置いてでも、【朝一番(6時〜8時)】に行きましょう!
どんな観光でもいえることですが、日本屈指の観光地である京都で屈指の人気である「清水寺および東山周辺」において【朝一番の観光】が混雑を回避する最も有効な、そして恐らく唯一手段と言って過言ではありません。京都に来たのでついでに行くか!のような感覚では人混みの波にダイブすること間違いないでしょう。特に桜や紅葉のシーズンは登山やキャンプ、遠征に行く感覚でないと清水寺で快適な観光・参拝を行う事は難しいでしょう。
写真は24年5月の土曜日・朝7時頃の清水寺の入口。この時間帯であれば土曜日でも個人客が数人いるだけで、人はまばらでした。
ポイント1:
清水寺および周辺が混雑する理由とは?
- 電車・地下鉄駅などの交通機関の最寄り駅が清水寺からは若干遠く、観光客のアクセス方法が「市バス」に集中する事
- 清水寺はバス停から狭い路地である「清水坂」・「茶碗坂」のいずれかを歩いて通らなければたどりつけない事。
- 訪日団体・国内観光団体・修学旅行といった「団体旅行のコース」にほぼ確実に組み込まれている事
- 周辺に観光地・参拝スポットが多く、清水寺目的以外にも様々な観光客が集まる事。
などが挙げられます。
その為、訪日団体・国内観光団体・修学旅行といった「団体旅行客が観光を開始する時間の前に清水寺に到着する事」が重要になってまいります。
ポイント2:
実は、「清水寺は朝6時」から拝観が可能
清水寺の拝観時間は実は朝6時から開始という事はご存じでしょうか? 京都の神社仏閣の中でも突出して拝観開始の時間が早いという事はあまり知られてないように思います。
修学旅行や団体旅行客はツアー会社が朝食時間を決めている事がほとんどなので、団体旅行客が朝食を摂っている6時~8時頃までに清水寺を訪れる事ができれば、必然的に個人客ぐらいしか清水寺には集まりません。私kamoの体験では6時~8時頃までは人もまばらで、8時30分頃には団体旅行客が清水寺に集まって来ている様子でした。
グーグルマップから参照:グーグルマップの混雑状況の調べでも6時~8時までは混雑は落ち着いている様子。9時以降は18時の閉館まで混雑が途切れることはなさそうです。
リアルタイムで清水寺の混雑状況を確認するには?
京都観光のオフィシャルサイトである、【京都市公式】京都観光Navi 様のサイトで確認する事ができるのでおすすめです。
京都観光Navi様の「京都観光快適度マップ」では、人気観光スポット周辺の時間帯別の観光快適度の予測やライブカメラ映像によるリアルタイム情報(一部スポット除く)のほか、日中でも比較的空いている魅力的な観光スポットなど、混雑を避けた観光に役立つ情報を提供しています。清水寺だけでなく、嵐山や金閣寺・伏見稲荷大社など京都の人気観光地も確認可能。
また、昨年の日付からも確認が可能ですので、昨年の今頃の混雑状況は?といった検索方法も可能です。非常に便利ですので、ぜひご活用ください。↓リンクよりご確認ください。
混雑回避に役立つ京都観光快適度マップ|【京都市公式】京都観光Navi
朝一観光のメリット
<メリット1:周辺の人気観光地も混雑なく観光できる>
清水寺周辺の「高台寺」、「金剛寺(八坂庚申堂)」といった人気の神社仏閣・観光地は9時00分から拝観可能。また、風神雷神図屛風や龍の天井画で有名な「建仁寺」は10時00分から拝観可能です。
こちらも清水寺と同様に大変込み合う場所ですので、朝一番に清水寺の観光を済ませておけば、他の施設も拝観開始と同時に混雑なく、参拝・観光を行うというメリットもあります。
また、清水寺から金閣寺や嵐山といった別のエリアに移動するのも混雑が少ない間に行うことが可能となります。
<メリット2:食べ歩きもOPEN直後に開始できる。錦市場への移動もアリ>
清水寺観光が混雑してします原因の一つが、道中の二年坂・三年坂の食べ歩きなどで混雑してしまう事です。ですが、観光のメインである清水寺観光や高台寺などの周辺観光を10時~11時頃に済ませてしまえば、人気の食べ歩き店もOPENと同時に購入できます。
また、少し距離はありますが、食べ歩きで有名な錦市場へも移動が可能ですので、比較的空いている時間帯に訪問することが可能となります。
眠いのは重々承知…お気持ちは痛いほどわかりますが、超人気観光地である清水寺や周辺を満喫するのであれば早起きは三文の徳と考え、朝一で行動を推奨いたします。可能であれば前日宿泊を行い、朝一の清水寺観光・参拝に備えましょう。
Q:おすすめのアクセス方法は?
A:・基本はバスだけど、「混雑回避なら京阪で祇園四条から徒歩」がおすすめ!
または
・京都駅から「数駅離れた穴場駅から市バスに乗車」がおすすめ!
京都駅からの清水寺までの基本的なアクセスは以下の4通り
①市バス
■アクセス詳細
京都駅北側のバス乗り場から「206号」or「86号」に乗車
■交通費
230円
■所要時間
約15~20分 ※行列の待ち時間は含まず
■メリット
・交通費が安い / ・乗り換えがない /
・運航ダイヤが多い
■デメリット
・京都駅のバス停は長蛇の列&満員状態の可能性
・各駅停車なので時間がかかることも
・市バスの待合所の屋根が小さく、熱中症などの危険性
②電車
■アクセス詳細
JRで東福寺から京阪に乗換。【祇園四条 or 清水五条】で下車
■交通費
300円
■所要時間
約30~40分 ※徒歩を含む
■メリット
・混雑が少ない / ・運航ダイヤが多い
・徒歩の道中、有名な観光地や神社仏閣を回れる
■デメリット
・直通がなく、乗り換えが必要。また、最寄り駅から徒歩20分~30分ほどかかる。
③タクシー
■アクセス詳細
京都駅南側の京都駅八条口のタクシー乗り場から
■交通費
1500~2000円前後
■所要時間
約10~15分
■メリット
・移動が最も楽
・京都駅であれば捕まえやすい
■デメリット
・費用が高額(一日乗車券があるなら割高)
・渋滞しやすい
④観光特急バス(24年6月から運航)
■アクセス詳細
京都駅北側のバス乗り場から「100号」or「101号」に乗車
■交通費
500円
■所要時間
約10~15分
■メリット
・有名観光地の停留所だけに停まるので、所要時間は最速クラス。
・一日乗車券対象内
・土日祝限定だが、運航ダイヤが多い
■デメリット
・土日祝しか運航しない
・市バスに比べ1回の費用が倍
・運航開始時刻は9時開始~と遅い。
肝心の清水寺は9時以降から混むので混雑は避けられそうにない
・運航したばかりなので、今後混雑回避ができるかは未知数
おすすめしている「朝一番観光」であれば①のバス移動でも問題はありませんが朝一番の観光が難しい場合、京都駅から清水寺行きのバス停は平日でも70~100名ほどの行列を作ることも。バス1台で30名ほどが乗車できるのと、206号は15分置きぐらいに巡回するので行列が出来ていても意外と乗車ができます。しかしながら、行列に並ぶ場合は炎天下や寒空の中数十分間待たねばならず、乗り込んだとしても社内はぎゅうぎゅう詰め・・・
③のタクシー移動も清水道などの道幅が狭いため、結局バスと同じ停車駅付近で位置で降ろされることが多く、渋滞に合う可能性などもあり割高感を感じます。
④の観光特急バスは24年6月から運航中。価格と土日祝しか運航しない点以外は今後の混雑回避にも有効かもしれませんが、運航したばかりなので未知数です。ただ、一日乗車券の適応範囲ですので、購入予定であればおすすめです。JR京都駅中央口前バス総合案内所内などで1100円で購入可能です。
【参考までに京都駅から清水寺まで向かうバスの時刻表のリンクを記載いたしますので、ご参考ください。】
■京都駅⇒清水道の市バス
【206号のバス時刻表】https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/busdia/hyperdia/06124204.htm
【86号のバス時刻表】https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/busdia/hyperdia/06124201.htm
■【観光特急バス100号・101号詳細について】https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/webguide/ja/bus/limited_express.html
【観光特急バス100号 時刻表】 https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/busdia/hyperdia/06124101.htm
【観光特急バス101号 時刻表】 https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/busdia/hyperdia/06124102.htm
※観光特急バスの乗車料金は500円
平日11時30分頃の清水寺行きの京都駅バス乗り場の様子。平日午前中でも既に70名ほどが弓なり型の行列を作っています。
一日乗車券について
地下鉄やバスを駆使してアクセスしたほうが時短や混雑回避にもなる京都旅行。
その分費用がかさみますが1日乗車券を購入していれば、1日何度でも使用できるのでお得になります。
また、「地下鉄・バス1日券」をご呈示いだたくと、寺社仏閣など京都市内の約60箇所の施設で優待が受けられます。
【料金】
大人1100円、子供550円
【利用可能範囲】
・京都市営地下鉄:全線 (烏丸線・東西線)
・京都市交通局 市バス市バス全線(均一区間外を含みます。)
・その他京阪バス、京都バス、西日本JRバスも利用可能
【おすすめの購入場所】
・京都駅前
場 所:JR京都駅中央口前バス総合案内所内
案内時間:7時30分~19時30分
・コトチカ京都
場 所:地下鉄京都駅中央1改札口横
案内時間:7時30分~19時30分
・北大路バスターミナル内(地下3階)
場 所:地下鉄北大路駅構内
案内時間:7時30分~19時30分
・烏丸御池駅
場 所:地下鉄烏丸御池駅構内
案内時間:7時30分~19時30分
詳しくはこちら↓
京都市交通局|地下鉄・バス1日券 (oneday-pass.kyoto)
ポイント3:
多少歩く事にはなるが、【祇園四条で下車し、観光地や神社仏閣を巡りながら向かう】方法がおすすめ
混雑を避けやすい②の電車移動がおすすめです。特に祇園四条から下車して向かう場合は、距離にして約2Km・徒歩20~30分程かかりますが、
【花見小路 → 建仁寺 → 安井金毘羅宮 → 八坂の道 → 法観寺(八坂の塔) → 二年坂・三年坂 → 清水寺】
といった具合に有名な観光地や神社仏閣を巡りながら清水寺に向かう事が可能です。清水寺のある東山・祇園周辺は京都の中でも取り分け「旧所・名跡・寺院が密集している地域」ですので、見ないのはもったいないです。花見小路から安井金毘羅堂までは道幅も広く、ある程度混雑を避けて移動ができます。道も平坦のため体感的にも楽です。
清水五条下車の場合は電動キックボード「LUUP」が駅前に設置されているので、LUUPに乗って移動するがおすすめです。
歩くことにはなりますが、祇園四条駅から花見小路を抜けると、「安井金毘羅宮」や「法観寺(八坂の塔)」といった人気スポットを巡りながら向かうことができます。
<ピックアップ>
ポイント4:
混雑回避なら京都駅から「別の駅(穴場駅)に移動してから、市バスに乗車する」という方法もアリ
所要多少時間はかかりますが、京都駅から1駅~数駅離れた別の駅からであれば、市バスも空いている状態で乗車が可能です。
清水寺観光当日の混雑状況に合わせてご検討ください。
穴場ルート1:京都駅から地下鉄烏丸線で「九条」で下車。市バス202号 or 207号に乗る
最も近い穴場ルート。202号・207号は本数も多く、便利です。混雑の際はぜひ、お試しください。
■バス停:九条駅前【207号のバス時刻表】https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/busdia/hyperdia/11812006.htm
■バス停:九条駅前【202号のバス時刻表】https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/busdia/hyperdia/11812005.htm
穴場ルート2:京都駅から地下鉄烏丸線で「烏丸」へ。地下鉄東西線に乗り換えで「東山」下車。最寄りの「東山三条」駅から市バス202号に乗る
平安神宮や南禅寺、知恩院などの観光と合わせたい方にも便利なルート。
■バス停:東山三条 【202号のバス時刻表】https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/busdia/hyperdia/11330006.htm
穴場ルート3:京都駅からJRで「西大路」駅へ移動し、市バス202号に乗る
3つの穴場ルートの中では最も大回りですが、最も空いていると思われるルート。
■バス停:西大路駅前【202号のバス時刻表】https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/busdia/hyperdia/82330004.htm
ルート図解説明
Q:清水寺観光・アクセスに便利なおすすめの宿泊スポットは?
A:・「京都駅周辺」
・「烏丸~京都河原町」
・「清水五条~清水寺付近」
・「東山三条」
のエリアへの宿泊がおすすめ
朝一番観光実現や清水寺へのアクセスに便利な「おすすめの宿泊エリア」をご紹介。以下のA~Dのエリアがおすすめです。
Aエリア:【京都駅周辺】エリア
京都の玄関口でもある京都駅前。地下鉄・市バス・JR・タクシー乗り場と京都観光における足が揃っている京都観光の要の駅。清水寺のみならず、あらゆる観光に便利な京都旅行初心者におすすめのエリアです。北側は駅直結のグランヴィアホテル京都や京都タワーホテル、阪急ホテルなどがあり、南側の京都駅八条口付近にはリーズナブルなビジネス系ホテルが多い。
■メリット:
駅構内に飲食店が多い。/ 観光案内所や一日乗車券の販売所、伊勢丹などがあるのも便利。 / あらゆる観光に便利。 / 本願寺や京都タワーも徒歩圏内なのも魅力的。 / 大浴場を完備しているホテルが多数あり。
■デメリット:
京都の夜遊びを行うには多少不便。 / 京都という土地の特別感はあまり感じにくい。 / 駅周辺の日中は観光客で非常に混雑する。
■最寄りの交通機関
JR / 地下鉄(烏丸線) / 市バス・観光特急バス / タクシー乗り場
Bエリア:【烏丸~京都河原町(四条河原町)】エリア
京都の繁華街の中心地。昼は錦市場や四条河原町商店街、夜は木屋町や祇園などに近く、朝から夜まで楽しめるのが魅力。オシャレな飲食店が多く、特にカフェやバー、居酒屋や立ち飲み屋、ファッション店が豊富。観光目的以外でも京都滞在を満喫できます。
交通機関は阪急線‐地下鉄(烏丸線)‐京阪線が通っており、嵐電も近い。京都を縦・横に移動することができ、大阪間のアクセスも便利。
■メリット:
飲食店やファッション店が京都で一番多い / 高島屋、大丸、マルイ、BAL、LOFT、OPAといった大手商業施設が多数。 / 木屋町や祇園の夜遊びに便利 /
他の観光エリアにもアクセスが良い。
■デメリット:
部屋は18平米以下など手狭なところが多い / 清水寺までは20~30分程度歩く必要あり。 / 京都駅に比べると観光案内所などがない。
■最寄りの交通機関:
地下鉄(烏丸線) / 阪急線 / 京阪 / 市バス / タクシー
Cエリア:【清水五条~清水寺周辺】エリア
清水寺観光においては最も便利なエリア。清水寺まで徒歩圏内なので気兼ねなく存分に観光されたい方、朝・夜観光を実施の方にお勧めです。ハイブランドホテルが多く、値が張っても良いホテルに泊まりたいという方におすすめ。
■メリット:
清水寺周辺までは目と鼻の先。 / 他のエリアよりも比較的に静かで落ち着ける。 / 平米数にゆとりのある、ラグジュアリーなハイクラスホテルが多い。
■デメリット:
交通の便が少なく、清水寺や東山周辺エリア以外の京都観光には不便。 / 飲食エリアが少ない。 / 清水寺に近いエリアほどホテル料金が高額に。
■最寄りの交通機関:
京阪 / 市バス
Dエリア:【東山三条】エリア
穴場ルート②で解説した東山三条駅付近のエリア。四条河原町や木屋町なども近く、平安神宮・南禅寺・知恩院・八坂神社などの観光にも便利です。
■メリット:
京都河原町にも近く、比較的落ち着いているエリア。 / バス利用においては比較的空いている。 / 滋賀県のアクセスにも便利
■デメリット:
ホテルの選択肢が少ないエリア。 / 阪急、JR駅は遠い。/ 場所によっては飲食エリアが少ない。 / 場所によっては最寄り駅が遠い。
その他:【山科・滋賀県大津】エリア
京都市内の観光を楽しむということから少し外れてしまいますが、京都市内のホテルが満室などの場合はJRで京都駅まで10分~20分で向かえる山科区、滋賀県大津のホテルもお勧めです。
↓ 京都旅行のご宿泊は下記サイトよりお探しください
【清水寺おすすめアクセス・混雑回避】 まとめ
- 混雑回避には「団体旅行客が観光を開始する時間の前に、清水寺に到着する事」が重要。朝6時~8時の朝観光がおすすめ。
- 清水寺のアクセスのおすすめは、「混雑回避なら京阪で祇園四条から徒歩」または
「京都駅から数駅離れた穴場駅から市バスに乗車」がおすすめ。
土日祝なら「観光特急バス」にも期待。一日乗車券がお得。 - おすすめの宿泊エリアは「京都駅周辺エリア」か「烏丸~京都河原町(四条河原町)エリア」が特におすすめ。