【京都・清水寺「見どころ」観光ガイド】ご利益・歴史・四季など見てほしいスポット7選
歴史と自然に彩られた京都を代表する世界遺産「清水寺」
音羽山に位置し年間来場者数は500万人以上ともいわれ、京都のみならず日本を代表する世界遺産として知られています。国宝である本堂の他、境内には数多くの重要文化財が立ち並んでおり、美しい紅葉や京都を一望するパノラマとともに国内外や時代を問わず多くの参拝者を魅了してきました。
そんな清水寺とはどんなところが素晴らしいのか?
どんな見どころがあるのか? どんなご利益があるのか?
そんな清水寺の数ある見どころを7選に絞り、写真を交えてご紹介いたします。
<目次>
【清水寺の歴史】
【清水寺の見どころ7選】
・見どころ1:仁王門(重要文化財)
・見どころ2:西門(重要文化財)
・見どころ3:三重塔(重要文化財)
・見どころ4:随求堂
・見どころ5:本堂(国宝)
・見どころ6 :音羽の瀧
・見どころ7:桜や紅葉などの自然
■清水寺観光における基本的なQ&A (拝観時間 / 所要時間など)
【清水寺の歴史】
音羽山清水寺の開創は現代から遡ること約1250年前の778年。大きな慈悲を象徴する観音さまの霊場として、古くから庶民に開かれ幅広い層から親しまれてきました。古い史書や文学のなかには、多くの人々が清水寺参詣を楽しむ様子が描かれています。
京都の東、音羽山の中腹に広がる13万平方メートルの境内には、国宝と重要文化財を含む30以上の堂塔伽藍が建ち並びます。創建以来、10度を超える大火災にあいそのたびに堂塔を焼失しましたが、篤い信仰によって何度も再建されました。現在の伽藍はそのほとんどが1633年に再建されたものです。1994年にはユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつとして登録されました。
清水寺の始まりを記した『清水寺縁起』(「続群書類従」所収)によると、奈良で修行を積んだ僧、賢心(けんしん)が夢で「南の地を去れ」とお告げを受けたことが清水寺の始まりです。賢心は霊夢に従って北へと歩き、やがて京都の音羽山で清らかな水が湧出する瀧を見つけます。そして、この瀧のほとりで草庵をむすび修行をする老仙人、行叡居士(ぎょうえいこじ)と出会ったのです。行叡居士は賢心に観音を造立するにふさわしい霊木を授け「あなたが来るのを待ち続けていた。私は東国に修行に行く。どうかこの霊木で観音像を彫刻し、この霊地にお堂を建ててくれ」と言い残して姿を消したといいます。賢心はすぐに「勝妙の霊地だ」と悟り、以後、音羽山の草庵と観音霊地を守りました。賢心が見つけた清泉は、その後「音羽の瀧」と呼ばれ、現在も清らかな水が湧き続けています。
※清水寺のHPより引用
【清水寺の見どころ7選】
■見どころ1:仁王門(重要文化財)
巨大な朱塗りの門がお出迎え。石階と朱塗りの門のコントラストが美しい。
清水寺の正門。清水坂・五条坂を上がると正面約10メートル、側面約5メートル、棟高約14メートルの朱塗りで巨大な楼門が参拝客を待ち構えています。
応仁の乱の戦火で1469年に焼失しましたが、1500年前後に再建され、2003年に解体修理されました。仁王門をくぐり振り返ると京都市内を見渡す大パノラマをお楽しみいただけます。
■見どころ2:西門(重要文化財)
門から覗く京都の風景はまるで額に入れられた絵画の様。写真スポットとしても有名なスポット。
仁王門を上がるとすぐに西門が登場。1633年に再建されたもので、開かれた門の入り口から京都の眺望を望めます。赤い門の入り口がちょうど額縁のようになり仁王門とはまた違った「額縁に縁どられた絵画を思わせる景色」となり人気の撮影スポットとなっています。特に日没の風景が素晴らしいので、ぜひご覧ください。
■見どころ3:三重塔(重要文化財)
清水寺のシンボル的存在の国内最大級の朱塗りの美しい三重塔。
高さ約30メートルを誇る国内最大級の三重塔。京都の街からよく見えることから古くから清水寺のシンボル的な存在として愛され、京都の方は清水寺といえば本堂よりもこちらをイメージする方もいらっしゃるようです。真っ赤な朱塗りの設えが非常に美しく、青空や紅葉といった周りの風景をより際立たせ、写真映えする素晴らしい建造物です。境内の道中ではその姿を横から、下からなど様々な角度で見ることができ、どの角度からでも美しい佇まいを楽しむことができます。
■見どころ4:随求堂
胎内めぐりも体験できる、縁結びや安産祈願のパワースポット。
読み方は「ずいぐどう」。1735年に建立され、大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)を本尊(秘仏)としてお祀りしています。その他、縁結び、安産、子育ての神仏もお祀りしているパワースポットとしてもしられます。また、ここでは胎内めぐりを体験可能。随求堂オリジナルのお守りも販売されています。
■見どころ5:本堂(国宝)
観音さまが待つ聖地。「清水の舞台から飛び降りる」のことわざでも有名な国宝
羽山の断崖に建つ清水寺の本堂と舞台。1633年再建の木造建築で、特にその高台から望む京都の大パノラマは圧巻の一言。舞台の下からも建造物を見る事ができ、訪れるたびに「どうやってこんな崖に立派な舞台を立てたのか? 」と当時の職人達の技術の凄さに驚かされます。ちなみに「清水の舞台から飛び降りる」は有名なことわざですが、江戸時代の記録では願いを叶えるための願掛けとして実際に234人が飛び降りたとの報告が残されているそうです。実際に訪れるとどれほど危険で命知らずな行為か思い知る事ができます…
また、本堂では清水寺の御本尊である千手観音菩薩が祭られています。大慈大悲をあらわし、古くから「清水の観音さん」の愛称で京都の人々に慕われてきました。そもそも清水寺とは「清水寺は観音さまにお参りする事が目的の聖地」とされ、無病息災や立身出世、良縁といった現世利益を願う人々に篤く信仰されてきました。観音という言葉は「あなたとあなた」という意味があり、観音さまと向き合うことは、まさしく自身の内面を見つめることに繋がるそうです。清水寺に訪れた際はぜひ、本堂に上がり、参拝してください。(※本堂内の写真撮影は禁止)
■見どころ6 :音羽の瀧
清水寺の開創の起源であり、「清水寺」という寺名の由来となった瀧
流れ出る清水は古来「金色水」「延命水」と呼ばれ、清めの水として尊ばれてきました。3筋に分かれて落ちる瀧の水は柄杓で飲むことができ、六根清浄、所願成就を祈願できます。あくまで民間信仰ですが、三本の水のそれぞれを「延命長寿の水」、「恋愛成就の水」、「学問上達の水」と捉えられてきたそうです。よく冷えた澄んだ瀧水で散策疲れを癒してみてください。
■見どころ7:桜や紅葉などの自然
音羽山の生い茂る美しい自然の数々も清水寺の魅力です。境内には約1,500本の桜、約1,000本の紅葉があり、境内のいたるところでその美しい自然が現れ長い道中を飽きさせず楽しませてくれます。
春には桜、夏には青紅葉、秋には真っ赤に色づく紅葉など四季折々でその表情が変え、訪れるたびに美しさに感嘆します。特におすすめは、両側に紅葉が植えられた本堂と音羽の滝付近をつなぐ石階段。紅葉のトンネルのように道行く人の頭上に生い茂る様は、長く急な造りの石階段や本堂の足場の木造建築の美しさと相まって京都の風情や趣を感じる絶好のロケーションです。
■その他の見どころ
見どころを7つに厳選してのご紹介でしたが他にも様々な魅力があります。訪れる人を魅了し続ける清水寺はやはり、京都観光には外せない素晴らしいスポット。ぜひこの広大な寺院をご覧いただければと思います。
■清水寺観光における基本的なQ&A
Q:清水寺拝観の所要時間は?
A:40分~1時間程度が目安です
Q:拝観時におすすめのアイテム・所持品は?
A:道中は山中に近く、道中もアップダウンが激しいので、まるでトレッキングコースのような様相となっています。そのため、参拝時におすすめのアイテムをご紹介いたします。
<おすすめアイテム>
脱ぎやすいスニーカー (本堂内は土足現金のため) / 日よけ帽子・日焼け止め / 虫よけスプレー / モバイルバッテリー / 現金(電子決済はできないため)など。また、コインロッカーなどはないので、軽装での観光を心がけることをおすすめいたします。
Q:清水寺のライトアップ・夜間拝観の時期は?
A:春、夏、秋の年3回開催。
2024年のスケジュールは
・春 :3月23日~3月31日
・夏 :8月14日〜16日(千日詣り/本堂内々陣特別拝観)
・秋 :11月18日〜30日
※ 上記期間中は21:30まで開門時間を延長(21:00 受付終了)※ 予約の必要なし。
Q:清水寺が混雑する時間帯は?
A:グーグルマップの混雑状況の調べでは10時を皮切りに16時頃までは混雑が途切れないことが多いです。
朝一番(6時~8時)の観光が混雑は一切なく理想的ですが、16時以降も下山客が多くなるのでねらい目です。
Q:清水寺は平日なら混雑しない?
A:平日でも修学旅行生、国内の高齢者を対象にしたバスツアー、インバウンド客などが参拝に来るため、平日だから空いているとは言い難いです。
■情報:【地主神社】は現在工事中(2025年頃まで)
清水寺からアクセスのでき、縁結びの神社として知られる世界遺産 地主神社。
2022年8月19日より約3年間、社殿修復工事中のため閉門しています。2025年頃に終了予定のため、残念ですが今しばらく待ちましょう。
【地主神社 公式ホームページ】:https://www.jishujinja.or.jp
■清水寺 基本情報
(24年6月現在情報)
【拝観時間】6:00〜18:00
※季節により変動あり
※春・夏・秋の年に3回、夜間拝観が行われます
【拝観料】
境内: 大人・高校生|500円
随求堂拝観料(胎内めぐり) 100円
【アクセス】市バス「清水道」・「五条坂」バス停から徒歩約10分 Google map
【清水寺 公式ホームページ】https://www.kiyomizudera.or.jp/
【清水寺 公式Instagram】https://www.instagram.com/feel_kiyomizudera/