【金閣寺】混雑回避のお勧めアクセス方法&人気観光地を回るモデルコース紹介。
金閣寺までの混雑を避けるアクセス方法を京都歴30年以上の地元民である私、kamoが徹底紹介。
人気観光地であるため混雑しがちな道中のアクセスについて「混雑をさけて快適に移動できるアクセス方法」をご紹介いたします。また、金閣寺は京都駅からは10キロほどと遠く、清水寺や祇園などの人気観光地も遠くアクセスにはコツが必要です。そこで、「清水寺や嵐山などを合わせて観光できるようアクセス方法&モデルコース」もご紹介いたします。
- 金閣寺の観光について
- 金閣寺のアクセス事情
<金閣寺はアクセスしにくい?>
<お勧めできないアクセス方法> - 金閣寺お勧めアクセス方法
おすすめ1:<バス停は「金閣寺前」ではなく、「立命館大学前」を目指そう!>
おすすめ2:<京都駅から地下鉄で「北大路バスターミナル」を目指そう>
おすすめ3:<アクセスには1日乗車券を活用しよう> - 観光モデルコース
おすすめ:<人の少ない「立命館大学前」を起点に移動しよう>
・<きぬかけの道コース> 金閣寺→龍安寺→ 仁和寺
・<嵐山アクセスコース> 金閣寺→仁和寺→嵐山
・<北野天満宮・二条城コース>
・<清水寺・祇園コース> - ランチ情報・食べ歩き情報
■金閣寺の観光について
京都と言えば金閣寺。そう言っても過言ではないほど京都の中でも清水寺・嵐山・伏見稲荷と並び世界的にも知名度の高い観光地です。
三島由紀夫の小説「金閣寺」が有名ですが、実は「金閣寺」というのは通称でお寺の正式名称は鹿苑寺と言い、有名な金色の塔を金閣と言います。ここではなじみのある金閣寺で記載してご紹介いたします。金閣寺は室町幕府三代将軍 足利義満によって建設され、金閣を中心とした庭園・建築は極楽浄土をこの世にあらわしたと言われています。有名な一休禅師の父である後小松天皇を招いたり、中国との貿易を盛んにして文化の発展に貢献した舞台で、この時代の文化を特に北山文化といいます。義光の遺言により死後寺院となり、その後国の特別史跡・特別名勝として指定、1994年には寺全体が世界文化遺産として登録された、北山文化の黎明を今に伝える貴重な場所です。
京都の北に位置する山々に囲まれた地域という事もあり、雄大な自然と金色に輝く金閣のコントラストは訪れる国内外の人々を圧倒的なインパクトと美しさで魅了します。池にリフレクションする姿も美しく池の周りや庭園を散策する形で寺院内を楽しむ事ができます。
<金閣寺 基本情報>
【所在地】 〒603-8361 京都府京都市北区金閣寺町1
【参拝時間】午前9:00〜午後5:00 年中無休
【料 金】大人(高校生以上)500円※特別拝観時は時間・料金が異なることもありますのでご注意ください。
【最寄の観光地】龍安寺、仁和寺、北野天満宮、堂本印象美術館など
■金閣寺のアクセス事情
<金閣寺はアクセスしにくい?>
京都の人気観光地でありながら以外とアクセスしにくい金閣寺。その主な理由としては
●電車・地下鉄が通っておらず、最寄りのアクセス方法が市バスしかないという事
●京都駅からは10kmほど離れており、京都の代表的な観光地の清水寺や伏見稲荷・繁華街である祇園や河原町からも遠い。
という事です。加えて比較的近い観光地である嵐山へもアクセスに工夫がいります。
<お勧めできないアクセス方法>
「京都駅から205番のバスで金閣寺の最寄り駅である「金閣寺前」まで1本」というのがアクセス方法として記載されていますが、結論から言うと京都駅から市バス205番でのアクセスはお勧めできません。
なぜなら、
基本的に観光特急はなく、市民の通勤・通学に利用される各駅停車の普通路線バスのため、京都駅から金閣寺までたどり着くまでに各駅停車のため約23駅に停車します。所要時間でいうと約53分乗車することに。市民の足としてはもちろん、立命館、仏教大学など学校の多い地域でもあるのでただでさえ混雑しやすい路線の中、観光客の乗り降りも多いので「京都駅から市バス205号の1本で移動」はかなり混雑する路線となります。そのため、個人的にはお勧めの方法ではありません。
<「京都駅から市バス205番でのアクセス」のメリット・デメリットまとめ>
●メリット
・京都駅から乗り換える事がないので、迷わず1本で金閣寺までアクセスできる。
●デメリット
・観光特急はなく、各駅停車に普通便。23駅の各駅停車は思っているよりも疲れる。
・観光だけでなく市民の通勤・通学にも使われる人気路線のため、大変込み合う人気路線。
・京都駅からの乗車時間も約53分と長い
■金閣寺お勧めアクセス方法
おすすめ1:
<バス停は「金閣寺前」ではなく、「立命館大学前」を目指そう!>
朝方など空いている時間であれば金閣寺まで徒歩5分程の「金閣寺前」に停車する事が一般的ですが、行き・帰りともに上述の通り込みやすい駅となります。
特に帰りの混雑は40名~70名ほど並ぶことも。そこでお勧めなのは金閣寺まで徒歩10分の「立命館大学前」に向かうバスに乗車する事です。
●メリット
・朝・夕の通学こそ立命館大学生で込み合うものの、それ以外の時間帯は金閣寺前と比較しかなり空いている駅となります。
・バスターミナルとなっており、本数も多い。
また、金閣寺の帰りに北野天満宮、二条城、各アクセスに便利な京阪三条への直通バスがあり、始発で乗車する事が可能です。また、「仁和寺」近くから出ている嵐電で嵐山へアクセスする事も可能です。
・JR又は地下鉄で二条駅に向かい、その近くのバス停から乗車すると京都駅から合計約30分で到着が可能。京都駅から205番で直接向かうよりも乗車時間を約20分短縮できます。また、「立命館大学前」・「金閣寺前」のバスが多く、臨機応変な選択肢を持てるのも魅力です。
●デメリット
・JR線からJR二条駅への本数は少なめ。30分に1度程度。
おすすめアクセスルート【京都駅から→二条→立命館大学前→金閣寺ルート】
まずは二条駅を目指しましょう。二条駅はJR、地下鉄、市バス、タクシーといった観光の移動手段が豊富な駅。
金閣寺のみならず、嵐山・二条城・北野天満宮といった京都の主要観光地へのアクセスに非常に便利な駅でおすすめです。
【地下鉄】
①地下鉄烏丸線で「京都」→「烏丸御池」→東西線に乗り換えて「二条」下車 (260円 / 約16分)
②バス停に向かい「二条駅前」から市バスで「立命館大学前」へ(230円 / 約24分)
③徒歩で金閣寺まで(約10分)
合計490円 / 所要時間 約50分 ※一日乗車券利用可能
【JR】
①JR嵯峨野線で「京都」→「二条」下車(190円 / 約7分 ※快速便なら約4分 )、
②バス停に向かい「二条駅前」から市バスで「立命館大学前」へ(230円 / 24分)
③徒歩で金閣寺まで(約10分)
合計420円 / 所要時間 38~41分
おすすめ2:<京都駅から地下鉄で「北大路バスターミナル」を目指そう>
京都北側の交通の要所「北大路バスターミナル」へ訪れるのもお勧めのアクセス方法です。
京都駅から地下鉄烏丸線に乗車し約20分で到着でき、バスの本数が多い205番・204番にて約20分で金閣寺の近くのバス停に到着が可能。
また、上述の立命館大学前に向かうバスもありますので、北大路バスターミナルでは臨機応変な行動ができます。
地下鉄とバスに乗り放題の1日乗車券の購入もできる他、地上にはイオンが併設されているのでユニクロ・無印良品・マクドナルド・スターバックス・サイゼリアなどに立ち寄ることも可能です。
レストランも多く、食事処の少ない金閣寺周辺に代わってランチ・カフェ休憩という意味でもおすすめです。
●メリット
・北大路バスターミナルへ向かう地下鉄の本数、そこから金閣寺に迎うバスの本数ともに多い。
・所要時間約31~36分。京都駅から直接バスで向かうよりも15~20分程短縮できる。
・1日乗車券の売り場がある
・地上にはイオンが併設。金閣寺周辺は食事処が少ないので、こちらで済ませるのものお勧め
●デメリット
・乗り換えが必要
【おすすめアクセスルート【京都駅から→北大路バスターミナル→ 金閣寺前 or金閣寺道前ルート】
【地下鉄】
①地下鉄烏丸線で「京都」→「北大路」で下車(260円 / 約13分)
②バス停に向かい「北大路駅」から市バスの205番で「金閣寺前」または 204番で「金閣寺道」へ(230円 / 約13分)
③徒歩で金閣寺まで(約5~10分)
合計490円 / 所要時間 約31~36分 ※一日乗車券利用可能
※「金閣寺前」と「金閣寺道」と名前がややこしい駅がございます。どちらも金閣寺の最寄り駅ですが、「金閣寺前」は徒歩5分程度、「金閣寺道」は徒歩10分程度の距離があると覚えてください
おすすめ3:<アクセスには1日乗車券を活用しよう>
地下鉄やバスを駆使してアクセスしたほうが時短や混雑回避にもなる金閣寺。その分費用がかさみますが1日乗車券を購入していれば、1日何度でも使用できるのでお得になります。
また、「地下鉄・バス1日券」をご呈示いだたくと、寺社仏閣など京都市内の約60箇所の施設で優待が受けられます。
清水寺や嵐山などその他の観光地へのアクセスへも優良なアイテムですので、ぜひ購入の上京都観光に臨んでください。
【料金】
大人1100円、子供550円
【利用可能範囲】
・京都市営地下鉄:全線 (烏丸線・東西線)
・京都市交通局 市バス市バス全線(均一区間外を含みます。)
・その他京阪バス、京都バス、西日本JRバスも利用可能
【おすすめの購入場所】
・京都駅前
場 所:JR京都駅中央口前バス総合案内所内
案内時間:7時30分~19時30分
・コトチカ京都
場 所:地下鉄京都駅中央1改札口横
案内時間:7時30分~19時30分
・北大路バスターミナル内(地下3階)
場 所:地下鉄北大路駅構内
案内時間:7時30分~19時30分
・烏丸御池駅
場 所:地下鉄烏丸御池駅構内
案内時間:7時30分~19時30分
詳しくはこちら↓
京都市交通局|地下鉄・バス1日券 (oneday-pass.kyoto)
■観光モデルコース
おすすめ:<人の少ない「立命館大学前」を起点に移動しよう>
始発が多く、バスターミナルである「立命館大学前」を起点にすれば、嵐山や二条城などの人気観光地へのアクセスも混雑も少なる楽に。いくつかご紹介いたします。
※金閣寺前、わら天神前でも同様や似たコースで訪れる事は可能ですが、下の写真のように非常に込み合うバス停ですので「立命館大学前」がおすすめです。
※記載している金額は2024年9月現在のものです。
<きぬかけの道コース> 金閣寺→龍安寺→ 仁和寺
金閣寺と共に石庭と紅葉で有名な「龍安寺」、広大な土地で桜の名所と五重の塔が有名な「仁和寺」といった金閣寺を含めて三つの世界遺産をめぐる、金閣寺周辺観光における王道コース。京都北側の三つの世界遺産を徒歩又はバスで向かう事ができます。
【アクセス】
●徒歩の場合
①「金閣寺」から「龍安寺」まで徒歩約20分
②「龍安寺」から「仁和寺」まで徒歩約10分。
●バスの場合
①金閣寺から徒歩で「立命館大学前」まで徒歩10分
②市バス59番で「龍安寺」、「仁和寺」へ。
道中には20世紀の美術の巨匠、堂本印象の作品が収められている「堂本印象美術館」、少し離れた場所には落ち着いた庭園を楽しめる足利尊氏ゆかりの「等持院」などに訪れるのもお勧めです。
【費用・所要時間】
・拝観料金:金閣寺500円、龍安寺600円、仁和寺 境内見学は基本無料、市バス1回230円
・所要時間:金閣寺、龍安寺、仁和寺はそれぞれ約40分~1時間程度
‐ピックアップ‐
<嵐山アクセスコース> 金閣寺→仁和寺→嵐山
立命館大学前のバスから仁和寺に。仁和寺前の嵐電に乗り換え人気観光地の嵐山へ。
・ルート①
①金閣寺から徒歩約10分で「立命館大学前」へ。
②市バス59番(230円)
または
徒歩20分で「御室仁和寺駅」へ
③嵐電に乗車し、帷子ノ辻で乗り換え。嵐山(京福線)下車(250円)。
・ルート②
①金閣寺から徒歩約10分で「立命館大学前」へ行き、市バス55番(230円)で北野白梅町へ。
または 徒歩20分で「北野白梅町」へ
②「北野白梅町」から嵐電(京福線)に乗車し、「御室仁和寺駅」へ(250円)
③「御室仁和寺駅」から再び乗車。帷子ノ辻で乗り換え。嵐山(京福線)下車(250円)。
<北野天満宮・二条城コース>
・ルート① 金閣寺→北野天満宮→二条城と3か所回る場合
①金閣寺から徒歩約10分で「立命館大学前」へ
②「立命館大学前」から市バス50号、51号、55号のいずれかに乗り「北野天満宮前へ」
③「北野天満宮前」から市バス50号に乗車し、「堀川御池」で下車、徒歩6分で二条城へ。
・ルート② 金閣寺→二条城へ行く場合
①金閣寺から徒歩約10分で「立命館大学前」へ
②「立命館大学前」から市バス15号または50号に乗車。「堀川御池」で下車、徒歩6分で二条城へ。
<清水寺・祇園コース>
●ルート1
①立命館大学から市バス15号 または 50号で二条駅へ。(230円)
②地下鉄(東西線)で「三条京阪」まで行く(220円)
③京阪に乗り換え、
・祇園四条下車(170円)から徒歩約20分(祇園方面ならこちらで下車)
または
・清水五条下車(170円)から徒歩約15分
●ルート2
①金閣寺から徒歩約10分で「立命館大学前」へ
②市バス12号に乗り「四条京阪前」下車、徒歩5分で祇園四条へ。
③花見小路を抜け徒歩約20~30分で清水寺へ。
■ランチ情報・食べ歩き情報
金閣寺周辺は基本的に住宅街や学校が多いためカフェや食べ歩きは嵐山・清水寺に比べて少ない地域となります。
ランチに関してはバス停:立命館大学前付近に「くら寿司」・「なか卯」、バス停:金閣寺前付近に「はま寿司」・「マクドナルド」といった大手チェーンがございます。
おすすめは京都の日本料理店 美濃吉が経営する和食ファミリーレストラン「JOY美濃吉」、京都のお蕎麦屋で和の趣のある店舗も美しい「権太呂蕎麦」、本格中華の四川牛肉麺専門店として人気の「茶盤寺(さばんじ)」など。