京都 嵐山の「お勧めのアクセス・混雑回避方法」を地元京都人が解説。嵐山観光モデルコースも。


 食べ歩きや紅葉の名所として京都のみならず日本を代表する観光地「嵐山」。しかし昨今はオーバーツーリズムも相まって混雑する場所として連日ニュースなどでも報道されています。特に春・秋の観光シーズンにはまるで祇園祭を思わせるような大混雑に。

そんな嵐山観光の混雑について京都に生まれて30年以上の私kamoが、あなたの嵐山観光が快適になるようお手伝い。
・【嵐山の混雑エリアの説明から基本的なアクセス】
・【嵐山の混雑回避のコツ】

・【嵐山観光の基本的な半日モデルコース】
・【嵐山の穴場のアクセス方法・行き方】

などを解説いたします。

ガイドブックなどには載っていないであろう方法なども記しておりますので、ぜひ嵐山観光の際の旅のヒントにご覧ください。

■嵐山観光の混雑事情

平日・午前中問わず混むのが嵐山観光
嵐山の観光シーズンピーク時は初詣や祇園祭を思わせる大混雑に。。。

長年京都に住んでいますが日本を代表する観光都市京都の中でも、三大混雑観光地と言えるのは
・清水寺周辺(二年坂・三年坂・清水坂等を含む)
・伏見稲荷退社
・嵐山

だと思います。

 観光会社による大型バスでの団体旅行客、修学旅行生、国内外問わずの個人客、市内の地元客といった様々な来場者が集う場所であり、常に込み合っています。

特に春・秋の過ごしやすい行楽シーズンにもなれば、初詣や祇園祭を思わせる混雑地帯になってしまいます。むしろ混雑していないことの方が異常と言ってもいいかもしれません。

これらの共通する点は人気観光地でも歩行できる箇所が狭く、SNS映えすること。清水寺周辺や嵐山は食べ歩きやお土産屋なども多く、混雑が避けられないような場所となってしまいます。

そうだ京都行こう」と思いつきで行くと、ニュースで報じられているような大混雑に巻き込まれるのが、清水寺周辺・嵐山・伏見稲荷大社の観光です。登山に臨むような準備と対策を持って行動されることをお勧めいたします。

嵐山観光の主な混雑エリアについて

嵐山の混雑地帯は基本的には4エリア

以下の写真は2024年11月の混雑の様子。

嵐山観光の混雑については毎年ニュースなどでも報道されています。
ただし、嵐山の全ての道が混雑している訳ではありません。
嵐山観光における混雑エリアを大きくまとめれば、メインエリアと呼べる以下の4つとなります。

渡月橋(北側)周辺  = 嵐山観光の象徴的存在

長辻通    = 嵐山観光の飲食・お土産におけるメインストリート


天龍寺    = 嵐山観光のお寺拝観などのメインの目標地点


竹林の古径  = 嵐山観光のフォトスポットのメイン地点

<地図でエリアで示すと下記の通り>

渡月橋(北側)の混雑理由

嵐山観光の象徴的存在

 嵐山の風景と言えば、この「渡月橋を挟んで山を望む風景」と「竹林の古径」を思い浮かべる方が大半でしょう。
渡月橋からの風景は夏は桂川の流れる様子が清涼感を感じさせ、秋には山々が秋色に色づく様子で愛されている、嵐山のみならず京都を代表する風景です。橋の近くには人気のコーヒー店「アラビカコーヒー」、お蕎麦屋「嵐山よしむら」を始め、桂川を望む飲食店などが多くございます。

ただし、その風景を一目見ようとする方や対岸まで渡ろうとする方は非常に多く、夏・冬などの平日であればまだ余裕はあるのですが、長辻通に面する北側は観光のピークである紅葉の色づく秋になると対岸に渡るだけでも大変な混雑に見舞われます。

【付近の有名な観光地・店舗 抜粋】
観光:嵐山祐斎亭【公式】嵐山 祐斎亭  / 福田美術館 / えびす屋 嵐山總本店(人力車)
飲食:お蕎麦屋「嵐山よしむら」 / コーヒー店「アラビカコーヒー」など

長辻通の混雑理由

嵐山観光の飲食・お土産におけるメインストリート

 渡月橋と天龍寺そして竹林の古径を繋ぐ長辻通はJR嵐山駅の発着口である事に加え、インスタなどのSNS映えするスポットとして人気のキモノフォレストの他、通り沿いには南北に渡って非常に多くの食べ歩き・カフェなどの飲食店やお土産店の多いエリアです。雑誌などで人気のカフェeX cafe 京都嵐山本店 (イクスカフェ)もこちらの通りのすぐ近くにございます。

 嵐山観光の食のメインストリートとも言えることから非常に人気の通りで、歩道の狭さも相まって非常に混雑する地帯です。
平日でも秋の観光シーズンとなれば混雑する地帯となります。

【付近の有名な観光地・店舗 抜粋】
観光:キモノフォレスト
飲食:eX cafe 京都嵐山本店 (イクスカフェ)

天龍寺の混雑理由

天龍寺

嵐山観光のメインの目標地点となる世界遺産

 嵐山の中心地にあり、「竹林の古径」と並んで嵐山観光における代名詞とも言える世界遺産 天龍寺。枯山水とともと嵐山を望む美しい曹源池庭園や本殿、法堂の天井画の龍などが有名であり、また紅葉の名所でもある事から国内外問わずその美しさに魅了される人の多い広大なお寺です。

京都の修学旅行やバスの団体旅行の受け入れも盛んに行われていることから平日・休日問わず大人気です。

【付近の有名な観光地・店舗 抜粋】
観光:宝厳院
飲食:パンとエスプレッソと嵐山庭園

竹林の古径の混雑理由

竹林の古径

嵐山観光のフォトスポットのメイン地点

 言わずもがなな気がしますが、美しい竹藪に囲まれた道の光景は京都のみならず日本を代表する風景として、国内外の方に知られています。当然のことながら非常に人気が高く、平日であろうと初詣や祇園祭の歩行者天国を思わせるような嵐山でも屈指の大混雑エリアです。

 竹藪の道幅が狭いことや道中に縁結びで人気の野宮神社もあることから混雑に拍車をかけており、イメージ写真の整然とした光景とは程遠い混雑によってこちらで疲れ切ってしまう方も。。。

【付近の有名な観光地・店舗 抜粋】
観光:野宮神社 / 大河内山荘 / トロッコ列車 / 嵐山公園

■嵐山観光の混雑回避のコツについて

十分な準備・対策をとれば嵐山観光は混雑を避けて快適に楽しむことが可能

 結論から申し上げますと、十分な準備・対策方法を知っていれば嵐山観光は混雑を避けて快適に楽しむことは可能です。
嵐山観光を快適に楽しむためのコツをいくつかご紹介いたします。

事前に”嵐山で何がしたいのか”を明確に決めて置く

 嵐山という観光地は、「世界遺産や紅葉の名所などの寺院、名跡」・「和風カフェや和食懐石、食べ歩きなどの飲食」・「竹林の古径や山や川の美しい自然」が存在する京都でも有数の魅力の多い場所です。故にその魅力に引き付けられて人で溢れかえります。

そのため、
事前に「嵐山で絶対にしたいこと」や「優先順位」を明確に決めて、観光されることをお勧めいたします

”SNS映えする有名カフェでお茶がしたい”
”天龍寺や奥嵯峨などの紅葉の名所を巡りたい”
”竹林の古径で写真を撮りたい”
”人力車に乗って街並みを巡りたい”


など様々なご要望があるとは思いますが、例えば

”竹林の古径を優先したいので、カフェや神社仏閣巡りは嵐山とは別の場所で楽しむ”、
”神社仏閣の名所巡りも混雑によっては1~2か所程度で留めて、最優先でカフェに行く”

など臨機応変な対応ができるようご自身の優先順位を決めて置くと気持ち的にもイライラや時間に追われる焦りがなくなり、快適な旅ができると思います。

嵐山は逃げません。また、別の機会にと再訪を検討することも京都旅の楽しさだと考えます。

【嵐山観光】知っておくべきお勧めスポットや過ごし方についてはこちら記事をご覧ください

なんといっても朝一番観光がお勧め

2024年5月土曜日の朝6時頃の竹林の古径

 他の観光地にも言えることですが、やはり大人気観光地に関しては朝一番観光が効果的です。特に嵐山でも屈指の混雑エリア「竹林の古径」は開場・閉門時間などはなく、24時間開放されている場所です。朝であれば、観光シーズンでも空いていることもございます。(※それでも人気です)
私は以前2024年5月頃の朝6時に竹林の古径に向かいましたが、その時は10名ほどの観光客で自由に撮影や竹林を散策することが可能でした。

また、世界遺産の天龍寺は8時30分から開場(観光シーズンは7時30分)に開場いたします。観光バスや修学旅行先の定番でもあるので、彼らに先んじて観光されることをお勧めします。

 嵐山旅行の目的が「竹林の古径で写真を撮りたい」、「人の少ない状態で鑑賞したい」ということでしたら、眠気に打ち勝ち朝一番観光を目指しましょう。幸い、JR・阪急・京福電車(嵐電)・トロッコ電車など交通に関しては充実している地域ですので、路線沿いのホテルで前入りするなどで対応をご検討ください。

嵐山エリアにも宿泊先は多いのですが高額になりやすいので、お勧めの宿泊先はJRが利用できる京都駅近くのホテル、二条駅近くのホテルです。

<朝6時~7時頃の渡月橋>

夕方頃に行くというのもアリ

夕方の渡月橋

 お昼間などの日中は混雑しやすいですが、秋の夜間拝観以外のナイトライフに乏しい嵐山。夕方頃になればナイトライフのある京都河原町(四条河原町)や祇園に向かう方、帰宅される方も多くなり人通りも次第に少なくなってまいります。そのため、行く場所を絞り神社仏閣の閉門(17時が多い)や人気カフェの閉店(18時が多い)のギリギリをせめて行くのも混雑回避にお勧めです。

 また、夜間にはSNS映えで人気のキモノフォレストが季節を問わずライトアップを行っております。昼間とは異なる幻想的な光景が広がっていますので、こちらを観光のメインに据えるということもご検討ください。

夏などは日が落ちるのが遅いのがネックですが、その場合は阪急嵐山駅近くにある日帰り温泉「京都嵐山温泉 風風の湯」にてご休憩がお勧めです。休憩スペースもあり旅の疲れを癒すのに最適です。

京都 嵐山温泉 湯浴み処 風風の湯(ふふのゆ)

”竹林の古径”の「観光を回避する」 又は 値は張るが「人力車を利用する」ということも検討する

代案①:竹林を持つ他の観光地に行く

 上記でご説明した通り、嵐山の中でも最も混む場所と思われる”竹林の古径”。訪れた時点で「混雑しているな。。。」と感じたら竹林の古径の観光を回避するという英断もご検討ください。
嵐山の竹林の古径ほど広大ではないにしても竹林を持つ京都の観光地は他にもあり、例えば嵐山の近隣の奥嵯峨にある”化野念仏寺”、清水寺近くの「高台寺」なども竹林を所有しているため、こちらで代用するということもご検討ください。

<竹林を持つ京都の観光地 一例>

・化野念仏寺(奥嵯峨) お勧め
・高台寺(東山)   
お勧め
・圓光寺(左京区)
・正伝寺(北区)
・向日市 竹林の径

代案②:竹林の古径を反れて、”竹林の散策路”へ向かう

竹林の散策路

 竹林の古径を訪れた際、道沿いに沿って直進される方が多いと思われますが、道中の野宮神社を北に行くと”竹林の散策路”とう場所がございます。円形に似た小さな散策路を竹林で囲んでいる箇所で、竹林の古径と比べると多少混雑が緩和されていることも。
混雑時は直進せずにこちらに抜ける事もご検討ください。

”竹林の散策路 画像

代案③:値は張るが、人力車を使う

 せっかくの嵐山旅行。やはりどうしても竹林を快適に観光したいとお考えの場合、費用は掛かりますが人力車を利用するというのもお勧めです。人力車總ービスを経営している”えびす屋 嵐山總本店”様が【竹林の旅コース】というものを用意しており、竹林の古径の中を人力車専用通路を使って通行するというサービスを行っておられます。専用通路のため、混雑を気にせずに竹林の古径を抜けることが可能です。竹林の中、人力車に乗ったまま撮影をいただけるサービスも行っておられますので、ご検討ください。

<えびす屋 嵐山總本店 【竹林の旅コース】概要>※2024年11月時点の公式HPの情報を抜粋
 嵯峨野の竹林を人力車で通り抜ける人気のコース。嵐山観光の定番となっている竹林と渡月橋の風景、そして渡月橋界隈では静かな裏路地の雰囲気も味わえるいいとこどりのコースです。

概 要   :30分 人力車貸し切り

コース(例):渡月橋 → 竹林入口 → 野宮神社 → 竹林の散策路 → 川沿い → 渡月橋

料 金   :1名9,000円 / 2名10,000円 / 3名19,000円

詳しくはえびす屋 嵐山総本店のHPをご覧ください。
HP:料金・コース02|嵐山總本店 | 観光人力車なら|人力車のえびす屋

阪急でアクセスし、渡月橋の南側で過ごす

 長辻通や天龍寺の近い渡月橋の東側は混みますが、西側は飲食店が少ないこともあり東側と比べると比較的のんびり過ごす事ができます。南側では桂川をボートで過ごすことができるボート乗り場、嵐山の山頂に近い場所に位置する穴場 「千光寺」やその道中を行く紅葉で覆われた小道、先ほどご紹介した日帰り温泉「京都嵐山温泉 風風の湯」などがございます。

もし、食べ歩きなどにはあまり興味がないという方にはお勧めです。阪急の駅が西側にあるので、阪急でアクセスをお勧めいたします。

メイン通りを避けて行動する

 長辻通渡月橋竹林の古径といった嵐山のメイン通りは混雑いたしますが、上記でご紹介した通り、大回りにはなりますがメイン通りを離れた裏道・小道での移動であれば混雑は避けやすくなります。”竹林の散策路”で紹介したようにメイン通りから一本道を反れるなどすれば、目的地までスムーズな移動が行いやすくなります。

また、”竹林の古径”(西側入口)と”渡月橋”付近を結ぶ”嵐山公園(亀山地区)”の遊歩道を利用するという方法もお勧めです。
こちらは土日でも人通りが少なく進むことが出来る上、道中の紅葉や木々が美しく、公衆トイレもあるという便利な場所。
1㎞ほどの道のりになりますが、混雑地を進むより遙に快適ですので、ハイキングがてらぜひご利用ください。

方法の一部をブログの後半にご紹介いたします。

後半までジャンプ

続いて基本のアクセス方法について記載いたします。基本的なアクセス方法は以下の通り。
それぞれ「下車場所からメインストリートである長辻通沿いにある観光地 天龍寺までの距離」を参考に記載。
それぞれ一長一短がございます。

京福電車(嵐電)で嵐山へ

長辻通に面した、最も観光のしやすい駅

始発駅名 :
北野白梅町(北野天満宮方面)
・四条大宮(阪急大宮駅近く)
・西院(阪急西院駅)など

到着駅名:京福電車 嵐山駅

所要時間:約25分(四条大宮駅からの場合)

料金:250円(どの乗り場からでも共通)


到着駅から天龍寺まで:京福電車 嵐山駅から徒歩約2分(約120m)

【メリット】
・メインストリートである、長辻通に面しており天龍寺や竹林の古径の入口にも非常に近いため、嵐山主要観光地へのアクセスは最も便利

・駅内にはSNS映えするキモノフォレスト食べ歩きができる屋台的なお店もある。

・京都の街並みを見る路面電車としての風情を楽しむことができる。

デメリット】
電車の編成数が1~2両編成のため、収容可能人数が少ない。加えて市民の足でもあるので非常に込み合うことも。

・出発の駅は「北野白梅町(北野天満宮方面)」・「四条大宮(阪急大宮駅近く)」・「西院(阪急西院駅)」とった所から乗るのが一般的。若干使用しずらいか。

この駅を拠点に嵐山観光を行う方が多い。メインストリート側であることから観光ピーク時は周囲含め非常に込み合う

他の有名観光地とのアクセス】※アクセスしやすい場所
・仁和寺
・北野天満宮
・京福電車(嵐電)沿いの鹿王院、車折神社
・京都河原町(四条河原町) ※四条大宮から阪急線に乗り換え

嵐電 路線図・時刻表|京福電気鉄道株式会社

補足
嵐山観光のアクセス方法として観光雑誌やサイトにて取り上げられることの多い、京福電車(嵐電)ですが京都市民である私kamoの目線としては「観光電車ではなく、あくまで京都市民の通勤・通学・通院手段の足としての側面が強い」という路線です。収容人数も少なく、現在のオーバーツーリズムに対応できるような観光向き電車ではないので、春秋の行楽シーズンなどは混雑する可能性がございます。

JRで嵐山へ

JR京都駅から乗り換えなしで直行できるのが魅力

始発駅名:京都駅

到着駅名:JR嵯峨嵐山駅

料  金:240円(京都駅から)

所要時間:約20分(京都駅から)

到着駅から天龍寺まで:JR嵯峨嵐山駅から徒歩約8分(約600m)

【メリット】
・JR京都駅、JR二条駅からアクセス可能。京都到着から直接のアクセスやJR駅に近い人気観光地である「二条城や東寺」~「嵐山」間のアクセスという点に関しては便利。

JR京都駅から嵐山に行くのであれば、最速で向かえる。

・車両が多く、収容員数が多い。

【デメリット】
・天龍寺、竹林の古径、渡月橋と収容観光地まで若干遠く、歩く負担が発生する(天龍寺まで徒歩約8分 / 約600m)
 歩くことの多い嵐山観光のことを考えると多少辛い。

・収容人数が多いが、混みやすい

他の有名観光地とのアクセス】※アクセスしやすい場所一覧
京都駅、二条城(※JR二条駅から地下鉄東西線に乗り換え)とのアクセスに便利

阪急で嵐山へ

梅田、京都河原町からのアクセスに便利。比較的落ち着いた渡月橋の南側にアクセスできる。

始発駅名:京都河原町駅 / 大阪梅田駅

到着駅名:阪急嵐山駅

料金  :京都河原町駅から 240円 /  大阪梅田駅から410円

所要時間:京都河原町駅から約20分 / 大阪梅田駅から 約50分

到着駅から天龍寺まで:阪急嵐山駅から徒歩約13分(約900m)

【メリット】
・他のアクセスの中で唯一渡月橋の西側に到着する。西側は落ち着いたエリアのため、静かに過ごしたい方にはお勧め。

大阪梅田駅、京都河原町からアクセスするのであれば便利

・南側の松尾大社や鈴虫寺の観光、向日市、長岡京市との観光の際に便利。

【デメリット】
・嵐山観光のメインエリアである天龍寺・長辻通とは渡月橋を挟んで対岸沿いにある。そのため観光のメインエリアまで移動距離が長い。(徒歩約13分 / 約900m )。

他の有名観光地とのアクセス】※アクセスしやすい場所
・松尾大社、鈴虫寺
・京都河原町(桂駅乗り換え)
・向日市、長岡京市(光明寺、長岡八幡宮など)

トロッコ列車で嵐山へ

雄大な景観を楽しめる観光列車

始発駅名:トロッコ亀岡駅

到着駅名:トロッコ嵐山駅

料   金:880円(トロッコ亀岡駅から)

所要時間 :20分

到着駅から天龍寺まで:トロッコ嵐山駅から徒歩約5分(約350m)

【メリット】
・自然豊かな絶景を楽しめる観光列車。

トロッコ嵐山駅の発着地点は長辻通の入口とは反対側。竹林の古径の中でも直線が長いエリアのため、写真映えしやすい所からスタートできる。

トロッコ嵐山駅から北に向かえば二尊院や常寂光寺などのある奥嵯峨エリアへのアクセスがしやすい

【デメリット】
・長辻通とは反対側なので、天龍寺や渡月橋といったメイン観光地には若干遠い。

・発着地点であるトロッコ亀岡駅は別段観光地ではない

 高額ではあるがあくまで「嵐山駅‐亀岡駅間の道中を楽しむ観光列車」であるため、他の観光地へのアクセスはしにくい

・JR亀岡駅からも若干遠い。

大変人気で予約が取りづらい。座席によってはあまり景観を楽しめない。

他の有名観光地とのアクセス】※アクセスしやすい場所
・亀岡方面の温泉旅館、ホテル
・京都サンガスタジアム
など

嵯峨野観光鉄道 – トロッコ列車

※「保津川下り」も亀岡発着のため、アクセス面で基本的にトロッコ列車と同条件ため省きます。
乗船時間は約2時間と長丁場ではありますが、他では体験できないエキサイティングな船旅が可能ですので、ご興味のある方は
公式HPよりご確認ください。

大人1名6000円 / 10名以下であれば当日受付可能 / 乗り場まではJR亀岡駅から徒歩約8分 
ようこそ保津川下りホームページへ(保津川遊船企業組合)

京都駅から市バスで嵐山へ

京都駅からアクセスできるのは魅力

始発駅:京都駅

到着駅:嵐山天龍寺前

料 金:230円(京都駅から)

所要時間:約54分~約1時間

到着駅から天龍寺まで:徒歩約1分

【メリット】
・京都駅からのもう一つの直行アクセス方法。乗り換えなしで嵐山まで迎える。

【デメリット】
・所要時間がJRの倍以上。

・他の有名観光地にはアクセスしずらい。

基本的な嵐山観光の朝一番 半日モデルコース

 朝一番の観光が可能と過程しての基本的なモデルコースを記載いたします。①~③は早々に済ませましょう。

①まずは”竹林の古径”を鑑賞

時間:朝一番 ~ 8時30分

いずれかの方法で嵐山に到着。長辻通へ行き東側の入口から最も混雑がしやすい”竹林の古径”と道中の”野宮神社”を朝一番に鑑賞。混雑で進めそうにないと判断した場合、ご紹介した”竹林の散策路”へ向かいましょう。朝は早ければ早いほど良し。

(所要時間:30分~1時間程度)

②”天龍寺”を鑑賞

時間:8時30分 ~ 10時00分

竹林の古径から来た道を戻り再び長辻通へ。南へ進み天龍寺の入口へ。朝一番の天龍寺なら人も少なく存分に鑑賞を楽しめます。

※天龍寺は通常8時30分より開場。
 (秋の紅葉シーズンは7時30分から)

(所要時間:1時間~1時間30分程度)

③”カフェ”などで朝食 or 食べ歩き

時間:10時00分 ~ 11時00分

天龍寺鑑賞中 又は 鑑賞後時点で嵐山は既に混みあっていると思われます。
行列を極力避けるため、目的のカフェなどへ早めに移動しましょう。

・食べ歩き店は11時OPENが多い模様

・9時OPENのアラビカコーヒーで渡月橋を眺めながら一息つくのもお勧めです。

(所要時間:30分~1時間30分程度)※待ち時間含まず

④”渡月橋” 又は ”近隣の寺”などを鑑賞

食事休憩後は
・渡月橋の鑑賞

・その他嵐山・嵯峨野周辺のお寺へ向かい鑑賞

・食べ歩きの継続やお土産探し

・キモノフォレストの鑑賞
などもお好みで観光を楽しんでください。

混雑で身動きが取れなくなる前に、金閣寺や清水寺などの他の地域への移動などもお勧めです。

その他のアクセス方法(他の観光地からのアクセスにお勧め)

太秦天神川駅

他の観光地や各路線沿線近くの宿泊先から嵐山へアクセスされる方も多いでしょう。
そのような方々にお勧めのアクセス方法として「太秦天神川駅を利用する」をご紹介いたします。
メリットとしては以下の通り

【太秦天神川駅を利用するメリット①】
市バスと京福電車(嵐電)「嵐山天神川」駅の二つの方法で嵐山までのアクセスが可能

 バスと京福電車は目視できるほど駅が近いので、どちらかタイミングよく来た方 又は 混んでいない方に乗車するという選択ができる。

【太秦天神川駅を利用するメリット②】:
他の観光地とのアクセスに便利

京都駅、二条城、三条京阪、東山(平安神宮近く駅)、蹴上(南禅寺近くの駅)から地下鉄でアクセスが可能のため、他地域との観光に便利。

【太秦天神川駅を利用するメリット③】:
一日乗車券を駆使して、お得にアクセスできる。

市バス利用の場合は地下鉄含めて、一日乗車券の利用対象範囲内。そのため、交通費を安く抑えられる。
↓ 一日乗車券についてはこちら
京都市交通局|地下鉄・バス1日券

ルート
①京都駅から地下鉄烏丸線に乗車
 烏丸御池で東西線に乗り換えて、太秦天神川まで乗車(終着駅)(260円)

②市バスで嵐山まで向かう(230円)

所要時間:約50分
※(一日乗車券の利用可能区間)

路   線:
京福電車(嵐電):「嵐山天神川」に乗車
 嵐電 路線図・時刻表|京福電気鉄道株式会社

・市バス:JR線沿いに走る本数の多い11号
 京都市バス時刻表:太秦天神川駅前 発 11号系統 嵐山・嵯峨・山越行き[863-210-03]

・市バス:太秦を経由して大回りの85号
 京都市バス時刻表:太秦天神川駅前 発 85号系統 嵯峨・嵐山行き[863-210-09]

がございます。両方共も京福電車(嵐電)嵐山駅手前まで到着いたします。

 ■出発から到着後の嵐山散策まで混雑を避けるアクセス方法

【朝一番観光が無理】 又は 【別の観光地などから昼頃以降に嵐山にアクセスする場合】、

●京都駅から出る市バス85号出発(所要時間約1時間)、
●上記で記した「京都駅→太秦天神川→市バス85号」(所要時間約1時間)

の2パターンで行うことができます。

嵐山の駅ではなく、あえて手前の「嵯峨小学校前」で下車することで、【嵐山観光のコツ】でご紹介した、”メイン通りを避けて行動する”を活用して、昼観光からの混雑を避けて嵐山観光を行います。

「嵯峨小学校前」で下車のメリット①:
【天龍寺や長辻通へは南下することでアクセスが可能】

JR嵯峨嵐山駅よりも歩くことにはなりますが、長辻通の北の入口すぐの場所にあるため南下することで長辻通にアクセスができ、こちらのエリアは各電鉄駅よりも混雑が軽減されています。(JR嵯峨嵐山駅は若干道が入り組んでいる)

天龍寺まで:嵯峨小学校前から徒歩約7分(約500m)

「嵯峨小学校前」で下車のメリット②
【西の小道を行くことで、混雑を避けて竹林の古径を西側入口からアクセスが可能】
”竹林の古径”より一本外れた小道の様子(日曜日)

西へ直進し小道を通ることで、通常は長辻通の入口からはいる”竹林の古径”の混雑を避け、トロッコ列車と同じく”竹林の古径”の西側より観光を行うというとが可能でです。竹林の古径の西側は直線が長く、写真映えしやすい場所から観光をスタートできる。
また、自然豊かで人気の少ない嵐山公園へのアクセスにも便利。大回りにはなりますが、渡月橋・天龍寺へのアクセスが可能です。

「嵯峨小学校前」で下車のメリット③:
【奥嵯峨地域の観光アクセスにも便利】

嵐山の北側にある奥嵯峨地域の観光地へのアクセスにも便利です。
奥嵯峨には紅葉の名所なども多く、嵐山に比べると人通り少なく比較的落ち着いた観光を楽しむことができます。

<奥嵯峨地域の観光名所>
・二尊院
・常寂光寺
・祇王寺
・清凉寺
・大覚寺
・化野念仏寺
など

嵐山観光 メイン通りを避け混雑を回避する裏道散策 モデルコース

ご紹介した「嵯峨小学校前」で下車を中心に解説いたします。②以降はトロッコ列車、保津川下り利用時にも活用可能です。

①”竹林の古径”を西入口から鑑賞

「嵯峨小学校前」で下車後、メリット②で紹介したように、西へ真っ直ぐ進む。

道中で”竹林の散策路””野宮神社”に立ち寄ったりしながら、”竹林の古径”を西入口を目指す。

鑑賞する際は竹林の古径の全てを見ずに、道の3分の1程度に留めることがお勧めです。

(所要時間:30分程度)※混雑を含まず

②”嵐山公園”を抜け、渡月橋へ

 竹林の古径を南へ進むと、嵐山公園の麓となるので道なりに進み降下すると、渡月橋の保津川下り着船場まで到着できます。約1Km(約15分)を歩くことにはなりますが、嵐山公園からこの辺りは比較的に人が少なく混雑回避がしやすい場所です。

③”宝厳院”沿いの小道を抜け”天龍寺”へ

 渡月橋の保津川下り着船場から直進し、左に曲がると”宝厳院”へ続く小道がございます。こちらを直進すると、天龍寺へ到着いたします。

②~③の距離は約1Km(約15分)を歩くことにはなりますが、嵐山公園からこの辺りは比較的に人が少なく混雑回避がしやすい場所です。

<②~③の導線>

④”天龍寺”から長辻通へ。

 天龍寺鑑賞後は正門から抜けて長辻通へ。
・長辻通沿いのカフェや食べ歩きなどの目的地に向かう
・京福電車(嵐電)、JR駅で嵐山から移動
など。

まとめ

■嵐山の混雑エリア

嵐山の混雑は基本的には【渡月橋(北側)付近】、【長辻通】、【天龍寺】、【竹林の古径】の4エリア

■嵐山観光のコツ

【目的を明確に】し、【朝一番観光】や【小道・嵐山公園などを活用】するのが効果的。
 混雑によっては最も混雑する【竹林の古径を回避する】,【夕方に行く】ことも有効。
また、【渡月橋(南側)は比較的に落ち着いたエリア】なのでメインストリート側に興味がなければお勧め。

■嵐山観光の基本的なアクセス方法

京福電車(嵐電)、JR、阪急、市バス、トロッコ列車、保津川下りなどアクセス方法が豊富。
それぞれ一長一短がある。メインストリートでの観光なら京福電車(嵐電)、JRが一般的

その他のアクセス方法

他の観光地からのアクセスをするなら、【太秦天神川駅】が各地下鉄からアクセスができ、、京福電車(嵐電)・市バスを選択できるのでお勧め。

出発から到着後の嵐山散策まで混雑を避けるアクセス方法

朝一番観光が無理 または 別の観光地などから昼頃以降に嵐山にアクセスする場合、京都駅 または 太秦天神川駅から【市バス85号に乗車し、「嵯峨小学校前」で下車】→ 小道・嵐山公園を活用すると混雑を避けやすい。

最後に

嵐山は魅力がいっぱい。

 京都に住んでいても嵐山の景観の良さ、自然の雄大さ、歴史的名所の数々、賑わう人々や趣向を凝らした料理・スイーツなどの数々は心が躍ります。オーバーツーリズムの影響でその魅力を味わうことなく旅を終えたり、敬遠されてしまう方もしばしばいらっしゃるのが残念です。ぜひ、ご紹介した嵐山観光のコツや穴場アクセスなどを通じて快適な嵐山観光をお楽しみいただければ幸いです。

 当サイトでは、他にも清水寺や金閣寺といった人気観光地の混雑回避方法やアクセス、神社仏閣や行事・イベントの見どころ、イベント開催の紹介なども記事として掲載しておりますので、併せてご覧いただければ幸いです。

 

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