秋・冬の京都府立植物園ライトアップ「LIGHT CYCLES KYOTO 」見どころ紹介
日程:2024年10月18日(金)〜12月26日(木)(毎週月曜日は休演 ※11月4日(月・祝)は開園)
光と音に包まれ、夜に輝く植物たちの世界を旅する没入体験ができる夜遊び。
「京都府立植物園 開園100周年記念ライトアップ」
京都市の北に位置する北山地区にある「京都府立植物園」は、日本最古の公立植物園として知られ2024年に開園100周年を迎えます。これに伴い京都府立植物園 開園100周年記念事業として、期間限定で夜間開放やライトアップ、プロジェクションマッピングを楽しめるイベント『「LIGHT CYCLES KYOTO」(ライトサイクル キョウト)』が秋・冬である10月18日から12月26日まで開催されます。
秋から冬の時期にかけての京都府立植物園のライトアップイベントはこれまでも開催されてきましたが、開園100周年記念という事もあり光と音楽で没入感のある体験ができる、ひときわ幻想的なイベントに昇華されました。
「生物多様性」をテーマに、世界最高峰のマルチメディア・スタジオ「Moment Factory」が手掛ける光と音に包まれ、夜に輝く植物たちの世界を旅する本イベントに、京都で生まれ暮らして30年以上の私kamoも参加してきました。
その現場の
・見どころ紹介や感想、口コミ
・混雑や待ち時間
・アクセス方法などを写真を交えご紹介いたします。
2024年の京都の秋、冬の紅葉以外のナイトイベントとして、デートスポットやナイトライフにぜひご参考ください。
<この記事はこんな方におすすめです>
・京都のライトアップに行ってみたいけど、どんなイベントなのか?と気になっている方。
LIGHT CYCLES KYOTOの感想や口コミを探されている方。
・秋、冬に京都旅行をする方。
・秋、冬のオシャレな夜のデートスポット、ご友人やご家族と過ごす思い出に残るスポットお探しの方。
夜の遊びをお探しの方。
・イルミネーション、ライトアップ、プロジェクションマッピングが好きな方。
今までにないイベント体験をされたい方。
・観葉植物などがお好きな方。
などはぜひ、ご参考ください。
目 次
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■京都府立植物園 開園100周年記念
「LIGHT CYCLES KYOTO」(ライトサイクル キョウト)』とは
・見どころ
・概要(日程・料金など)
■京都府立植物園とは
■イベントレポート:見どころ紹介
・4つの体験ゾーン
■感想
■注意点(混雑・待ち時間など)
■アクセス方法
■『京都府立植物園 開園100周年記念「LIGHT CYCLES KYOTO」(ライトサイクル キョウト)』とは
※京都府立植物園アートナイトウォーク実行委員会 プレスリリースより引用
光と音に包まれ、夜に輝く植物たちの世界を旅する幻想的な夜を体験
「LIGHT CYCLES KYOTO(ライトサイクル キョウト)」は、「生物多様性」をテーマに、世界最高峰のマルチメディア・スタジオ「Moment Factory」が、日本最大規模を誇る京都府立植物園「観覧温室」の特徴である異なる7つの自然環境を、光、音、プロジェクションによる演出が施された4つのゾーンを参加者自らが巡ることで、人間の「目」とは異なる植物ならではの「見え方」、植物と自然との関わり方、植物同士で繰り広げられるコミュニケーションなど、没入体験を通して植物の世界を旅する感覚を「発見」と「驚き」を持ってお愉しみ頂けます。
訪れる回数だけ新たな「発見」と出逢える「LIGHT CYCLES KYOTO」(ライトサイクル キョウト)
本イベントでは、「LIGHT WILL FIND YOU」、「MEMORY OF WATER」、「(IN)VISBLE」、「FOREST FREQUENCIES」の4つのゾーンが設けられております。参加者は、京都府立植物園「観覧温室」の7つの異なる自然環境を肌身で感じつつ、「観覧温室」で栽培される多種多様な植物と「Moment Factory」による光、音、プロジェクションとのコラボレーションが紡ぎ出す幻想的な空間に身を任せることで、その時々で変化する感情、気分と共に、常に新たな「発見」に出逢うと共に、あなただけの「LIGHT CYCLES KYOTO」をご堪能頂くことができます。
<見どころ・ポイント>
・日本最大級の温室である「観覧温室」の異なる7つの自然環境を生かした4つのゾーンを光、音、プロジェクションで日中の雰囲気とは異なる幻想的な世界を演出。五感で体感できるアート体験、没入体験ができる。
・シンガポールの植物園やライトアップを思わせるようなイベント。
神社仏閣のライトアップとは異なる現代的なライトアップを楽しめる。
・前売り券は日時指定だが、公式チケットサイト(Webket)で購入された前売券に限り、3回まで入場日時の変更が可能。
・屋根のある温室でのイベントのため、雨天でも鑑賞可能。
<概要>
日程:2024年10月18日(金)〜12月26日(木)(毎週月曜日は休演 ※11月4日(月・祝)は開園)
時間:18時00分〜21時30分(最終入場 20時30分)
料金:大人(高校生以上):当日券 2,500円 前売券 2,000円
小人(小中学生) :当日券 1,200円 前売券 1,000円
未就学児:無料
チケット購入方法:
2024年9月5日(木)から公式サイト及び、各種プレイガイドにて販売中(日時指定)
HP:LIGHT CYCLES KYOTO (ライトサイクル キョウト) (lightcycles-kyoto.com)
所要時間:45分程度
■京都府立植物園とは
京都市の北、北山に位置し、日本最古の公立植物園として1924(大正13年)に開園。本年開園100周年を迎えた京都府立植物園は、世界的観光都市である京都市の中心に位置する国内有数の植物園として、12,000種類、約12万本の植物を栽培。京都市民の憩いの場所として長く愛されている場所です。
園内の南半分には、正門付近の1年草を中心とした四季の草花が鑑賞できる正門花壇と観覧温室及びバラを中心とした造形花壇、噴水や滝のある沈床花壇よりなる洋風庭園などの人工的な造形美で構成されています。中でも、観覧温室は、キソウテンガイやバオバブなど世界の熱帯植物が身近に観賞でき、規模、植栽植物の種類ともに日本最大級の温室となっています。
私も幼稚園のころや学生時代は良く訪れる機会が多く、大人になってからもほっと一息つきたいときに訪れるなど「街中にありながらも身近に自然を感じられる場所」として利用しています。四季折々の草花の他、大きな観覧温室にある珍しい植物の数々、冬になるとクリスマスイルミネーションなどが開催されるなどもあり、写真を撮りたいと思ったときなどに良くお世話になっています。観光客で賑わう京都の観光地とはまた異なる魅力を持つ、おすすめしたい京都のローカルスポットです。
開園時間:9時00分~17時00分(入園は16時00分まで)※観覧温室開室時間10時00分~16時00分(入室は15時30分まで)
料金:入園料200円 ※観覧温室 別途200円
HP :京都府立植物園総合案内/京都府ホームページ
■京都府立植物園 開園100周年記念ライトアップ「LIGHT CYCLES KYOTO」
イベントレポート:見どころ紹介
<会場・受付・行き方>
会場は京都府立植物園です。メイン会場は、観覧温室となります。
イベント入口は下記のいずれかからご入場いただけます。
・北大路駅から徒歩約10分の「正門」
・北山駅すぐの「北山門」
チケット売り場、受付エリアは各入口にあり屋外となります。
<会場の大きさ・所要時間>
観覧温室内は一周413m、所要時間は通常45分程度ですが、制限時間はございません。
4つの体験ゾーン
温室の中で繰り広げられる、4つのゾーンに区切られた様々な光と音楽の演出を楽しむ事ができます。
ゾーン1:LIGHT WILL FIND YOU
ゾーン2:MEMORY OF WATER
ゾーン3:(IN)VISIBLE
ゾーン4:FOREST FREQUENCIES
ゾーン1:LIGHT WILL FIND YOU
熱帯の高木が栽培される「ジャングル室」を舞台に、日本の「木洩れ陽」にインスパイアされた神々しい光の筋が来場客に降り注ぎます。緑、赤、オレンジ、青、紫と様々な色に変化してく光は、非常に明るいものでありながら眩しすぎず、どこか優しく暖かな雰囲気を纏わせた本物の太陽の光を感じさせます。
高木からの漏れる木漏れ日、光に照らされる蓮の葉や植物の影が良いアクセントとなり、生命の輝きを讃えるような音楽と鳥のさえずも聞こえ癒されます。さながら本物のジャングルの中を彷徨いながら、不意に朝焼けや夕焼けを目にするような神秘的な場面に遭遇したよう。4つのフロアの中でも特に映画や絵本のように幻想的で「神秘的な自然の光景」を楽しめるゾーンでした。
ベンチも設置されているので座りながらじっくりと鑑賞できるのも嬉しいです。また、通路がらせん状になっているので見下ろすような角度から見れることや、木々で覆われたトンネルを抜けることなどもアクセントとなって面白かったです。
ゾーン2:MEMORY OF WATER
奥に進むと次はバナナ、パパイヤ、マンゴーなどの熱帯果樹などが栽培されている「有用作物室」が舞台。
熱帯果樹に恵みの実を付ける雨となって戻る「水のサイクル」を光の演出で表現することで、参加者は、木々に行き渡る「水の記憶」を辿る感覚をご体験頂けます。
ゾーン1の光の筋の演出から光が帯となって川を思わせる演出が中心に変化。先ほどのゾーン以上に暗くライトも青を基調としたものとなり、天井が虹色に輝く演出も楽しめます。音楽もより神秘的で穏やかなものに変化する事も相まって、月の光が差し込む夜 又は 生命の誕生や夜明けに遭遇するような神聖さを感じる事ができます。目にも耳にも優しい穏やかな雰囲気がゾーン全体に広がるようでした。
ゾーン3:(IN)VISIBLE
三番目のゾーンは乾燥地の植物を中心に栽培される「砂漠サバンナ室」。入場すると乾燥地独特の乾いた土の匂いが広がります。
光の演出はこれまでとは異なり、差し込むような光から光の粒や波紋のような曲線の糸状に不規則に変化。サボテンなどの多肉植物や木々の表面に光が血液のように 又は 夜行性の虫たちが這いまわるように循環しているかのようで、色や形が様々に変化する様子はまるでいくつもの生命がうごめいているかのように感じました。
不規則に様々に変化していく様子がプロジェクションマッピングでも表現されており、色が青や赤、緑など凄まじいスピードで変化していくため、いくつもの小さな生命の誕生と終わりのサイクルを表現しているかのよう。
その一瞬一瞬を見逃すまいと多くの観覧客が思わず足を止めてしまうゾーンでした。個人的には思えば一番印象深いゾーンです。
ゾーン4:FOREST FREQUENCIES
最後のゾーンでは、「植物同士のコミュニケーション」をテーマにした空間を楽しめます。
私たち人間とは異なり、植物たちは信号によるコミュニケーションを図っていることが近年の研究で明らかになりつつあるそうで、「「FOREST FREQUENCIES」では、植物たちの繰り広げる会話を光と音の演出を通して体験できます。
これまで3つのゾーンは異なり、ゾーン全体を淡い光が包み込むようい覆い光の調和を感じさせます。音楽もこれまで神秘的であったものがアフリカ民族の音楽のようなアップテンポで賑やかな雰囲気になり、音楽に合わせて思わず小躍りしている観覧の方もいらっしゃいました。光を納めた筒状のオブジェが音楽に呼応するかのように光が七色に変化しながら上下し、ゾーン全体がまさに植物がコミュニケーションを行っているように明るい気分で楽しく鑑賞できるゾーンでした。
その他の情報
<飲食の出店>
北大路駅から向かい正門エリアの植物園内に、飲食の出店が3~4つほど出ており、パン系の軽食やホットチャイやアイスティーなどのドリンクが販売。500円~600円程度で用意されています。
<アンケートに答えてプレゼントがもらえる>
QRコードを読み込んで行うアンケートコーナーがあり、アンケートに答えて近くのイベントスタッフに伝えると特典として、イベントロゴが印字された「紙製コースター」をもらえます。
■LIGHT CYCLES KYOTO (ライトサイクル キョウト)感想
他のライトアップイベントとは一線を画す、映画のワンシーンに入り込んだような没入感と、全く新しい形の森林浴を体験。
京都を始め、日本には数多くのライトアップイベントやプロジェクションマッピングイベントが存在しますが、その中でも特に初めて体験するレベルの没入感を楽しめるイベントでした。
私kamoは京都出身・30年以上在住なので、普段のお昼間の京都府立植物園や観覧温室を知っているだけあって、イベント体験中は植物園内にいることや京都にいるということを忘れてしまうぐらいです。少々オーバーな表現ですが例えば「飛行機に乗っていてジャングルの中の聖地に不時着してしまったのでは?」と思ってしまうほどの没入感のある雰囲気で、まるで異国を冒険しているかのようでした。
燦燦と差し込む光の演出はさることながら、音楽や霧などに包み込まれることで自身もジャングルの中の一部に組み込まれたよう。写真でどこを切り取っても映画やアニメといったフィクションの世界のワンシーンのようで非常に幻想的です。様々な演出はお昼間に観覧温室を訪れた以上に自然の持つ生命力や癒し・温もりをより感じさせる、自然への新たな驚きと発見のある全く新しい形の森林浴体験ができたと思います。
私事としては長年「シンガポールの植物園に行ってライトアップが見たい」と思っていましたが、今回のイベントも負けず劣らずの素晴らしく幻想的かつ神秘性を感じるというイベントでした。京都府立植物園の新たな一面を垣間見れたイベントですので、今まで訪れたことのない方はもちろん、京都市にお住まいの方や京都府立植物園に訪れたことのある方々へもおすすめしたいイベントです。
■注意点
・前売りを購入していても入場までに中々の時間を屋外で待たされる。
私は前売り券を購入し、10月20日(日)の19時00分‐19時30分入場の予約であったため、北大路駅から徒歩約10分かけて18時45分に受付のある正門に到着。同時刻予約者の中では2番乗りでした。そこから19時の入場までに約30人程が待っていたのですが、既に入場されている観覧客で混雑しているようで入口付近(屋外)で待つことととなり、19時15分にまず植物園に入場。
加えて、イベントが行われる観覧温室の前でも70人程の列で入場を待っていたため、結局は19時25分にイベント参加する事ができました。日曜日ということもあり混雑は覚悟していましたが待合時間は計40分、駅からの移動も含めると計50分間を屋外で過ごすこととなりました。
・待合の際は寒さ対策、雨天対策が必要。
この日10月20日(日)19時00分の気温は16度。私は長袖のカットソー・コーデュロイシャツ・春秋用の薄手のコートの3枚重ねとロングスラックスという恰好で臨み日中は多少暖かかったのですが、夜の待合の際は寒かったです。京都の秋・冬は今後,
表示気温以上に底冷えする寒さとなるので、11月は薄手のダウンジャケット、12月は本格的な冬支度をして望まれること、テントもとくにないので雨天の場合の備えを推奨いたします。
トイレに関しては待合近くにはないのですが、イベントスタッフにお声掛けすれば植物園内のトイレまで案内して下さいます。
・観覧温室は足元が滑りやすいので注意。
観覧温室は人数の入場制限が行われているので身動きが取れないほどの大混雑とはなっていませんが、それでも暗がりの中でほとんどの方が撮影に夢中になっているので足元にはご注意を。特に床が湿っている箇所があるようで滑りやすいので、滑りにくい履物をおすすめいたします。(スニーカーなどであれば特に問題ございません。)誤って滑り携帯を落としてしまうと非常に発見しにくいのでご注意ください。
・おすすめの時間帯は最終入場頃の20時台?
私は19時25分頃に入場しましたが、100人程の混雑。18時開始時に参加された方の口コミによると18時台も混雑している様子です。私が退出する20時30分頃には来場者はかなり数が少なかった様子ですので、後半の時間帯である20時台(最終入場20時30分)であれば土・日・祝日でも混雑しないのかもしれません。
北山地区は主に住宅街やレストラン街があるため、夜間は繁華街的要素が少なく混雑しにくい側面があるかもしれません。
■アクセス、行き方方法
住所:〒606-0823 京都府京都市左京区下鴨半木町
<JR「京都駅」、近鉄「京都駅」、阪急「烏丸駅」から電車でお越しの場合>
京都市営地下鉄烏丸線で
・「北山駅」下車3番出口すぐ 北門から入場
又は
・「北大路駅」下車3番出口を東へ徒歩約10分 正門から入場
乗車時間はいずれも15分~20分程度。
<北山駅のメリット・デメリット>
土地勘がないのであれば、駅前すぐに北門のある「北山駅」がおすすめです。
しかしながら北門から観覧温室までは徒歩約10分かかりますので所要時間は正門と同じです。
<北大路駅のメリット・デメリット>
北大路駅は、大通り沿いで無印良品や家電店のある巨大なイオンモールが駅直結ですので、夜間までの時間つぶしやトイレ利用に最適。レストラン街、マクドナルド、スターバックスなども備えています。
しかしながら、正門までの道のりは暗く、案内板も特に出ていないので導線が不安であれば、お昼間に事前に訪れるなどを推奨いたします。
<京阪「出町柳駅」からバスでお越しの場合>
市バス1系統 又は 京都バス「静原」「市原」行き。
↓
バス停「植物園前」下車徒歩約5分
<自転車・バイクでお越しの場合>
正門・北山門・賀茂川門には自転車、バイクともに駐輪可能です。
北泉門にはバイクは駐輪できません。 駐車場はございますが、混雑するため公共交通機関が推奨されています。
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